浴室とウォシュレット分解クリーニング

江木町S様邸です。年末のお掃除の際に浴室のクリーニング(主にカビとり)のご注文をいただきました。

本当は昨年の半ばに電話をくれるように,そうすればガラスのお掃除とお風呂を頼みたいと言われていたのですが,6月初めからいきなりエアコンラッシュになり,時期を逸していたのです。Sさんはそのことには触れず,お風呂をキレイにしたいから,年明けに予定を立てて下さい,と頼んで下さいました。

昨日お昼過ぎに確認の電話を入れたときは問題無かったのですが,夕食のころご主人が高熱を出され,9時近くにキャンセルの電話が入りました。僕は寝てしまっていたので出られませんでした。

ところが今日の朝になって,ご主人の熱は少し落ち着いたし,お嫁さんが病院に付き添ってくれるし,ご主人が「突然仕事をキャンセルしちゃあ迷惑だろう」と,予定通り来て下さいとのこと。お気遣い恐縮です。

浴室は腰上の洗いだしを白塗装,風呂がま交換(エネファームに機器更新)のリフォームと暖房機設置などいくつかの変更を経ていますが,浴槽と鉄平石張りの壁や玉石を貼った床は建てた当時のままです。リフォームの業者さんも,この浴室を解体するのはもったいないと言うそうです。

人工大理石の浴槽は,深さが2段階の珍しい作りです。ちょっと温泉のような気分を味わえるのでしょう。素材が劣化していて,背中を当てるとヒビが分かるじゃないかと思うほどなのですが,この浴槽の形が今は無いので,ご主人が替えたくないのだそうです。

問題は白く塗ってある壁や天井のカビ。前に一度業者に頼んだそうですが,塩素臭で1日経ってからお風呂に入れるようになったとか。私どもも次亜塩素酸メインで洗うことになりますが,ニオイは構わないということでご了承いただきました。

ブラシで塗るのには限界があります。また自分も漂白剤を浴びる可能性が高いです。畜圧の噴霧器を使うことにしました。ニオイ対策は,排水管洗浄の洗剤添加です。この方法は狐塚さんに教わりました。

主旨は洗浄剤に含まれる酵素を効かせて塩素臭を低減させることです。酵素は汚れの分解や脱臭に効果を期待できるので,カビに対してダブル攻撃です。今回の混合はニイタカブリーチ2.5リットル,排水管洗浄剤0.5リットル,温水2リットルです。塩素やカビの溶けるニオイは感じられず,配管洗浄剤自体の香料を感じます。涙は出ますから,刺激的な揮発が生じているのが分かります。

漂白剤を効かせる時間や,ブラッシングをしてから,温水で洗い流しました。洗濯機水栓に温水が来ているので,ホースをつないで使えます。シャワーより広範囲に比較的高い圧力ですすげるので助かります。

天井と壁,ブラインドの漂白

床の天然石は白い目地で埋められていたので,ここも漂白でよみがえります。弟がいうには,備品やシャンプーボトルなどすべてもカビを洗いながしたそうです。全体に明るくなった印象です。Sさんに途中経過を見てもらうと,やはり「明るくなったようですね,真っ白になって嬉しい」と喜んでもらえました。

今回試して良かったのは送風機。床用の送風機を漂白が終わると回しておきます。素材もよく乾きますし,残留する臭いを早く飛ばせたと思います。

鉄平石の腰壁,天然石タイル

もちろん水栓金具も磨きました。

水栓金具の水あかも取って輝かせる

さて,弟の方は最後に洗面台ボウルをお手入れして終了。僕の方はというと1日トイレにこもっていました。ネオレストSD3 TCF9581。いつもは基盤をちょっとずらして何とかノズルを外してお手入れしているのですが,メイン基盤を外す分解に挑戦したのです。

写真を撮りながら分解し始めたのですが,それでも追い付かないので,A5サイズのメモ帳に作業内容を書きとめながらの分解です。ノズルを外して洗うのはもちろん,脱臭ダクトや温風ダクトの分解洗浄ができ,さっぱりしました。組みたてて試運転。機能に問題はなさそうでしたが,ノズル掃除ボタンを押すと,ノズルがシャワーを出しながら出てきます。これは大変。メモを全部さかのぼってチェック。基盤の下に隠れて挿し忘れたプラグに気がついて直りました。

TOTOウォシュレットの分解は難しいという印象を持ちました。シャープの面倒なお掃除付きエアコンのような感じです。統一した設計思想が感じられず,部署ごとの設計を無理やり組みこんである印象で,配線の取り回しがあまりにも複雑怪奇です。

ネオレストの基盤を外して分解クリーニング

何とか復元して終了。Sさんにねぎらっていただき,お土産まで持たせていただきました。いつもありがとうございます。ご主人,お大事になさってください。

後日談

翌日夕方,Sさんからお電話がありました。他はいいのだそうですが,便座が温まらないそうです。仕事帰りの時間で車に乗っていたのですが,あの複雑さに怖気づいて,TOTOの修理を手配します,とお返事しました。Sさんは,リフォーム以降お世話になってる担当者に頼んでみるとおっしゃり,電話を切りました。

考えてみると,いくら修理代を持つと言っても,冷えた便座をそのままにするのは無責任です。Sさん宅に駆けつけました。担当の方が不在だったようで,電話を待っていらっしゃる状況でした。

とりあえず化粧板を外して,便座への配線をチェック。原因が分かりました。2本あるうちの黒いコネクタのはめ方が間違っていて,差し込みが1ミリほど甘くなり,通電していなかったのです。

便座はあたたかくなりましたが,今度はワイヤレスリモコンが効かなかったり,ノズルが収まらなくなったり。化粧板を戻すときに受信部がずれたこと,配線の確認でいじった時に,ノズルの後ろ側に配線のたるみが出て干渉したことが原因でした。

呪われているのか?原因が分かれば単純なのですが,それに気がつくまではいくつも面倒な修正をします。TOTOのウォシュレット高級機の分解クリーニングには苦手意識が出来てしまいました。やるとしたら時間がかかります。ちょっぱーさんすごい。

最後にまた言い訳でごめんなさい。S様,たいへんご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。

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