高評価していたころの富士通エアコン
不動産会社のN様からの注文で、販売予定の中古住宅をクリーニングしました。エアコンは1台だけ設置されていて、2006年製の富士通製。洗えばまだ使えると思っていたのですが、撤去されるかもと手をつけずにいたんです。
ところが、壁紙が剥がされても残っています。ただ、リモコンがなかったので、我が家の余剰在庫のリモコンを使ってみましたが動きません。ELPAの汎用リモコンを使ったら、設定23で動きました。そこでNさんに電話して聞いてみました。「悪いけど、洗って下さい」ということでした。いえ、このエアコンはむしろ洗いたいくらいです。ありがとうございます。
当店がハウスクリーニング専門店としてスタートしたのが2005年。その年に通販で買った富士通エアコンが2005年製。2年後ぐらいに分解し始めて驚きました。これ、下半分が外れるじゃん。その後同タイプを何台か洗って、基板部分を先に外す必要がなく、4本のビスを外せば基板を含めた下部が外れることが分かりました。
下部ボディはその後、基板を含むボックスと分離するのですが、ファンモーターも、ルーバーモーターも触る必要がありません。なんてすばらしい設計なのだろう。その後2008年からモデルチェンジが始まり、基本構造は似ているのですが、あれこれ面倒な造りになりました。残念です。
ということで、エアコンの外観と銘板。アースのIV線とACコードのとりまとめもカバーを使ってスマートです。
ところが、ACコードが配管の後ろを通っていました。こういう工事をする人は苦手です。室内機設置位置と冷媒配管の引っ張り加減もあり、どうしても抜けません。コードの取りまとめがスマートでも、見えないところで基本がわかっていないと思います。
このような場合は、通常、基板側でケーブルを外すことができます。たいてい基板に1本、電源端子に1本、抜き差しできるプラグ加工で刺さっています。ところが、この分は、端子側が良くわからないです。裏から見ても表から見てもどのように刺さっているか分かりません。試しに力を入れてみましたが抜けません。見えないのですから、無理をして壊したら取り返しがつきません。
仕方がありません。切断しました。その後、絶縁カバー付きの圧着スリーブで再接続。この後、組んでみたらファンモーターに干渉したので、通り道を修正しました。
画像では基板内部が露わですが、この分は本来カバーされています。このころの富士通のいいところで、この基盤を含むブラックボックスは触る必要がないのです。でも今回のように電源コードを基板側で外したいとなると、触らなくてもいいはずのファンモーター、ルーバーモーター、リモコン受信部のプラグを外し、触らなくていいはずのビスを外し、カバーの爪を開放してふたを開けなければなりません。復元時にはボックスから出ている配線を、決まった場所に配置して戻さないと収まりません。メーカーが良かれと思って作ったものが、施工者の不手際で台無しになるんです。
短時間で楽しく洗えるはずが、思わぬ障害で手がかかりました。ここからがエアコンクリーニングの画像です。
外したものを並べると、こんな感じです。基板を含むボックス部分は、この段階でボディーに取りつけ、それを熱交換器にドッキングさせれば組みあがります。
試運転、快調です。せっかくなので、室内機右の壁紙は剥がしました。その方が、右側はきれいに貼れるのではないかと思います。
電源コードのせいでせっかくのお楽しみが失われた(笑、エアコンクリーニングでした。













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