新築引き渡しで艶消しワックス

最近はノーワックスのフロア材が増えていると思います。たいていは表面に木目調フィルムが貼ってあり,表面がしわ加工されていて,渋い光沢に仕上がります。対摩耗性があると言われています。新築引き渡しで,洗ってそのままで良いということもありますし,ワックスを塗ってほしいということもあります。

この場合,床の色合いで対応が違います。明るい色の床の場合は,密着の良いワックスを使えば大丈夫です。

濃い色の床材の場合は注意が必要です。樹脂ワックスを塗ると光沢が上がります。新築ですから,大変印象がいいです。ところがそれからお引越しです。作業が終わるころには,歩く部分が幾らかかすれて光沢がぼやけてしまいます。底にナイロンを貼ったスリッパを使うとその傾向が強いです。

それで,当店では,光沢を上げない樹脂ワックスを塗ることを推薦しています。通常ワックスを塗ると光沢が80ほどになります。それを光沢40に抑えて仕上がるワックスがあります。今後の参考になると思うので,その仕上がりを撮っておきます。まず作業前。

作業前

水洗いして乾燥後。

水洗い後

ワックス2回塗布乾燥後。日差しの写り込みがわずかに変わっています。

ワックス乾燥後

今回は樹脂ワックスでしたが,シリコンコーティングという方法もあります。こちらはかなり高い光沢で仕上がり,樹脂ワックスより硬い皮膜になるので,歩行路線のカスレが出ません。単価がかなり違うのですが,5から10年メンテナンスフリーになることを考えるとその価値はあると思います。→シリコンコーティングのページです。

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