カウンターにポリッシャー?

毎月伺うA様邸。今回はいつも半日でさせてもらう水周りに,キッチンの背面カウンターのビアンコカラーラを磨くため,1日いただきました。

もっとも,1日になるとちょっと余分の作業ができます。弟の方は浴室の換気扇を分解洗浄できたそうです。通常フィルターを洗って管理していますが,今回はファンまで外して洗いました。カメラを持っている僕が知らない間に進んだ作業には写真がありません(笑。

さて,いつものキッチンでの発見。排水溝が臭うということで,かなりセルフクリーニングされている様子です。このところの僕の悩みは,グレーの樹脂の茶色の付着物。たぶん粉末の酸素系クリーナーで浸け置きだと思うのですが,この付着物は,通常の次亜塩素酸系では落ちません。樹脂も荒れた感じがしていて,通常の手順が効かないので課題だったのです。

今日はその他の作業の余りで,過酸化水素原液とピア希釈液を混ぜて塗ってみました。付着物が緩む感触があります。溶けるというのではなく,水あかがいくらか柔らかくなるような感触です。まずはこの液体でケレンやブラッシングを繰り返し,もしかして酸が効くのかと思ってMADを塗りました。たぶんいままでにない仕上がりです。僕としては発見でした。

排水溝の付着物酸で落とす

午後になりました。石材の洗浄で時間がかかる作業の一つに,染み抜きがあります。Aさんのお宅の玄関タイルに,油染みがあり,気になっていました。熱したあと,オイルステインリムーバーです。大理石がメインで隙間の時間を使っての作業ですので微妙です。勉強させてもらいました。これからも元の風合い復元のために実験します。

タイルの油じみ洗浄後

いよいよ大理石研磨です。キッチンカウンターですから,歩行傷のような問題はありません。まずはFⅤでやってみました。僕としては,洗浄後の仕上がりを見て,相当「圧」をかける,つまり体重をかける必要があるとみて,あきらめました。

ここで14インチのポリッシャーを使うというのはあり得ない話かと思いますが,当店所有の機材で頑張ってみます。今回ウエイトは使わず,1500番から8000番を試してみました。8000番まで磨いてみましたが僕の期待とは違います。1500のあと同じメーカーの3000番で磨くと,この方が鏡面に近づきます。

キッチンカウンターに14インチポリッシャー研磨後の光沢

パッドは同じメーカーのシリーズをそろえた方がいいのかも。大理石の研磨は,工具とパッドと水だけでできる,しかも深い満足感のある作業です。今後とも経験を積んで,地球の美しい贈り物を再生していきたいと思います。

こういう実験的な作業を含めて当店を使い続けて下さるA様にはありがたく思っております。ここでの勉強が当店の売りにつながっていることを思うと,感謝の思いで一杯です。

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