新築引き渡し

9日,Y様からメールフォームでお問い合わせをいただきました。「新築工事が完了したのでハウスクリーニングをお願いしたくメールをさせていただきました」。 寺尾町ですので,下見見積もりに伺うことにして,日曜日の朝見せていただきました。

23.5坪と伺っていたので,2人で伺う私どもにちょうどいいサイズです。外観は想像より大きくて,入母屋屋根は2階建ての建物の高さに感じます。伝統的な日本建築の技術で,現代の暮らしに合わせて作られた立派なお宅です。大工さんのYさんが,ご自宅として建築したそうです。月曜日も空いていたのですが,火曜日にさせてもらうことになりました。

昨日は発達した低気圧の関係で荒れたお天気だったので,今日で良かったです。吹雪いている場所で働いている方たちのことを思うと,申し訳ないようです。

高所設置の窓。ちょっと外からの作業は怖かったです。

高所窓

室内側は,Yさんが梁に合板を置いて,脚立が使えるようにして下さいました。

吹き抜けにある窓

脚立も足場板も外してしまってから,ガラスにテープ跡が見えることに気が付きました(涙。板をあげるのは自信がなかったので,はしごで対応。これもありだと思います。

はしごでアクセス

新築で,床はワックス不要でしたので,ほこり払い,掃除機がけ,窓ガラス,設備部分の拭き上げといった感じで進めます。お掃除を進めながら,あちこち撮影。目を引く大黒柱。米ヒバだそうです。推定樹齢1000から3000年(驚。見えている部分で5.5m以上,しかも約30センチの太さは変わりません。芯が入っていないそうですから,元の木がどれほど太かったのか,想像もつかないです。

大黒柱

梁に可愛い細工がありました。実用的な意味もあるのでしょうね。

梁への細工

間仕切りの扉はとても大きなサイズです。高さが230センチ,床から天井の高さですね。杉の鏡板や引手が渋いです。サイズが大きいのに軽々と動きます。

間仕切りの扉

キッチン前のカウンターも渋いです。ケヤキの一枚板ですね。

キッチンカウンター

床はいくらかピンクがかった白系で,カバ桜でしょうか。優しく明るい雰囲気になっています。1枚板をスペーサーを噛ませながら貼ったそうです。

明るい床

柱と言えば,玄関には赤い節の目立つ柱が使われていました。ヒノキだそうです。こちらも約20センチの太さのある重量級です。

玄関の柱

足元に目を移すと,これも重量級の上がり框。しかもこの長さ。

上がり框

幅2間以上

お掃除らしい話を一つだけ。ガラス窓の下部に養生を貼ってあったそうですが,いわゆるクロステープで固定してあったようです。テープを剥がすときに粘着剤が残っています。ガラス面は刃物が使えますが,枠に残った粘着剤は溶剤で溶かしながらふき取る地味な作業です。

何とか剥がせてよかったです。今後は光洋化学カットエースか,日東電工さくら色を推奨いたします。

養生の糊残り

お手入れ後

ガラスのお手入れが終わったら,シャッターを閉めて,障子を戻します。

障子

桟にはこんな細工が施されています。

障子の桟

来週お引越しと聞きました。楽しみですね!Y様,このたびは当店へのご用命をありがとうございました。

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