20年以上経過した天井埋めエアコンを洗う

先月21日にお電話を下さったのは柳川町にお住いのY様。「エアコンクリーニングの方ですか?」「はい、そうです」。

県外にお住いの娘さんが調べて、ここに聞いているといいよ、と教えてくれたんだそうです。料金、作業時間などもご存知でした。天井埋めということなので、メーカーも型式もわかりませんが「何とかなるだろう」と思って承りました。

2世帯で使えるほど大きなお宅で、その2階のリビングに設置されています。見せていただくと、ナショナルの年季の入った天井埋め4方向。とりあえずグリルを開いてみます。型番と製造年が明記されています。CS-BMG50TC2、ナショナル1999年製です。このころのエアコンはとても丈夫な造りです。グリルも化粧板も鉄製のフレームが使われていて、ドレンパンも鉄板で下から支えています。

グリルを取り外した状態

型番と製造年

1999年製ということが分かったので、「クリーニング後の動作保証ができない」という怖いお知らせをします。これはお客様と私どもの間の事前のお約束になります。「クリーニング後になにか不具合が出た場合、修理で対応できるものは当店の賠償責任保険で補償しますが、機器全体の交換が必要ということになった場合は、全額お客様負担」という内容です。

ですので当店では、お客さまが「エアコンクリーニングがうまく行ってこれまで通り使えればもうけもの」、不具合が出たら「寿命だよね」、「イチかバチかやってみてください」というつもりであればお請けします。

Yさんは娘さんに電話してみる、と言ってお電話。娘さんはご主人に相談してみるということでこちらは数分待機。「やってみてください」ということになりました。

重い化粧板を降ろします。風向き羽根やその周辺が真っ黒になっています。カビです。

化粧板のカビ

分解を進めて、洗える状態になりました。ドレンポンプやホースの取り回しは複雑でしたので、このまま洗います。

熱交換器洗浄前

高圧洗浄に入る前に、浴びや汚れを浮かす前処理をします。この一手間で汚れ落ちが改善し、洗浄時間も短縮します。とってもきれいに仕上がりました。

高圧洗浄後

グリルや化粧板、ファンやドレンパンなど外したものは、外で漂白剤を使って洗います。こちらも、とってもきれいになりました。

ファンとドレンパン

漂白除菌洗浄後

配線の取り回しが僕にとっては難解だったので、緊張していました。せっかくキレイに仕上がった化粧板の写真を撮らずに組んでしまったことに気づきます。でも、最近の型と違って、もう一度外して写真撮影なんてする気にはなれません。試運転中のこの写真から想像してください。

化粧板送風口

イチかバチかでしたが、無事に動きました。暖房で28度設定になっていましたが、たぶんもっと下げても効くようになると思います。Yさんも「無事に動いてよかった」と胸をなでおろしていらっしゃいました。

飲み物を出していただいたり、リンゴをむいていただいたり、さらにはお土産に持たせていただいたり…。いろいろお気遣いやご親切、Y様ありがとうございます。

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