無垢床のワックスがけ

先月末にK様からのお問い合わせをいただきました。「9月23日の午後以降で無垢床のフローリングのワックス掛けが可能であれば見積もりをお願い致します。建物は1階がLDK18畳、廊下3畳、2階は居室3部屋で7.5畳、6.5畳、6.5畳、廊下が2.5畳です。…ワックスは「未晒し蜜ロウワックス/(有)小川耕太郎∞百合子社」を使用希望なのですが、お取り扱いがありますでしょうか?なければ、施主支給は可能でしょうか?」。

ちょうど昨年買った蜜蝋ワックス(未開封)がありますので、それで施工可能です。だいたい畳40枚分ぐらいの面積でしょうか。午後行ってからはじめても2、3時間で塗れると思います。

蜜蝋ワックスを塗るのは比較的簡単で、お子さんと一緒にできますよ、と紹介されています。ただ、新築でまとまった面積となると外注もいいかもしれませんね。私どもとしては新築無垢床ですし、美しい艶が出るのを最初に見せてもらうという嬉しい作業です。

見せていただくと、パイン材で木目の揃った無節の板が貼られています。ピノアースと呼ぶのでしょうか。床だけでなく、収納扉やドアなどの建具もすべてお揃いです。清涼感のある香りがします。表面は木目が浮きたつ浮造りで、天然木材の良さが引き立ちます。

柔らかい木材ですから、生活が始めれば傷もできるでしょうし、何かしらシミが出てしまうこともあるでしょう。それは風合いというべきものですし、蜜蝋仕上げなら、洗うことができます。

というわけで、新築無垢床材に蜜蝋ワックス塗りという楽しい経験をさせていただきました。

先ずはウォークインクロゼットで試し塗り。説明書にはスプーン半分で0.5㎡くらいと目安がありますが、この床の場合、その倍以上塗れる気がします。多いと艶が出ますが、べたべたするので結局拭き取ることになります。ですから「できるだけ少なくスポンジに取り、それを可能な限り塗り広げる」のが正解です。

試し塗り開始

塗布量をつかむ

一番広い面積のあるリビングへ。この幅を二人並んでやるのがちょうど良かったです。よく見ると、塗った場所の艶の違いが分かると思います。

リビング床に蜜蝋塗布

仕上がりました。しっとり落ち着いた光沢です。靴カバーをしていても歩くとムラが出るので、後じさりしながらの作業です。この床もだんだん赤味を帯びて、あめ色になっていくのでしょうね。

リビング塗布終了

吸い込みが少ないこともあり、ほぼ2時間で終了。K様に引き渡し。全室見てもらう方がいいのですが、明日のお楽しみにしていただきます。K様、このたびは当店へのご用命をありがとうございました。

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