歯科クリニックのエアコンクリーニング

10日にお電話くださったのは,歯科クリニック院長のS様。エアコンクリーニングのご注文です。「3番診察室と,他に間隔があいているものがあったら様子を見てお願いします」。今度の木曜は休診だけれど,11時まで来客があるとのことです。私どもも,朝1台エアコンを洗ってから伺うので11時半ごろになります。

私どもが到着する前にSさんはお出かけになりました。まずは試運転から。3番のエアコンには水漏れ用の小さなバケツが置いてあります。試運転開始20分ほどした頃でしょうか。何事かと思うほど水が垂れてきました。ポタポタではなくツツーという感じです。

水漏れするエアコン

毎年この水漏れ問題が起きます。ドレンの排水が滞る原因は,室内機の幅の分,やや逆勾配に敷設されているドレンホースです。左下部に隠蔽配管されていて,ドレン用塩ビ管も左に来ています。しかしなぜかこの室内機は,ドレンパンの右に排水溝があり,左に切り替えることができません。こうなると,設置工事ではドレンホースの勾配が最優先のはずですが,冷媒配管に加えて各種ケーブルも埋め込まれているので,自由になりません。

というわけで,ドレンホース内部で水がスライム化して,排水がストップししてしまい,熱交換器の結露水ほぼすべてが垂れてくるようになります。

1番診察室は,この部分を改修工事されました。排水を右側で受けられるようにしてあります。それまで毎年手当てが必要でしたが,改修してから3シーズン水漏れなしです。

ドレンを右側に変更

水漏れは3番ですが,これまでの間隔と汚れ具合から,1番と4番も洗うことにしました。今日の作業順に,4番,3番,1番で並べます。2番は昨年洗ってきれいだったので,ドレン排水溝にノズルを当てて,30キロの高圧で流しておきました。

4番診察室。エアコンはPKFY-P22BM-E1,三菱電機ビル用マルチ,2007年製です。

4番診察室の設置

マルチエアコンのため,配線はいくらか複雑です。

マルチエアコンの配線

エアコンクリーニング前後。

熱交換器と壁側ボディ高圧洗浄後外したパーツ類漂白除菌洗浄後

水漏れしていた3番の分は,去年洗ってあるのでキレイでした。

3番の熱交換器と壁側ボディ高圧洗浄後ファンとドレンパン漂白除菌洗浄後

2番のドレン排水溝。高圧で流しておきました。

ドレン排水

3シーズン経過の1番は汚れています。

1番の熱交換器と壁側ボディ高圧洗浄後ファンとドレンパン漂白除菌洗浄後

15時過ぎに大体作業は終わって,冷房試運転。特に3番の様子を見ます。問題ありません。

1-3番は寒くなるほど冷えますが,4番は冷房が弱い気がします。すべて同じ設定で,冷房25度,強風です。リモコンに表示される室温は,寒いと感じる1-3番は26度,それほど冷えた気がしない4番は25度。センサーが実際より温度を低めに感知するのかもしれません。

試運転中の時間に,弟がレザー洗浄を試していました。ユニットのレザーは着色ではないらしく変わらなかったのですが,待合室のベンチは色が変わります。

人工皮革のベンチソファーを洗浄

違いを確かめるために仕切りますが,手を付けたものはもちろん全体にお手入れします。洗浄が終わったら保湿クリームを刷り込みます。

全体を洗浄

終了後の戸締りにはお父様が来てくださいました。S様,毎度ありがとうございます。

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