サンヨーの設計は優秀だと思う

いまは亡き?サンヨー電機。エアコンを分解する時,こんなに良い設計ができるメーカーがなぜ?と思います。他のことを知らないので,大人の事情なのでしょう。そういえば,十代でいろいろこだわって選んだラジカセもサンヨーでした。ラジカセって何?と言わないで下さい。

いきなり本題を外れましたが,午後は下之城町に移動してA様邸のエアコンクリーニング。SAP-JX45P2,サンヨー電機2004年製です。UVによる除菌装置と,イオン発生装置が付いています。このあたりの年式では,ナショナル,東芝,日立,シャープなど競って付加機能を盛り込んでいました。

見せていただくと,左側が近いですが露出配管,室内機は自由が効きそうです。Aさんも「新しい家じゃないんで,気楽にやって下さい」と心強いお言葉。無垢床だったので壁はどうかと思いましたが,クロスだそうです。ホッ。

僕が感激した2つの構造。右側に基盤がありますが,右向きプラグ,下部には上向きのプラグ。要するに抜き差ししやすいです。そして,付加機能は最短の配線で,正面からすべて外せます。これが設計でしょう! 設計した人の意図が見えます。パナソニックよりもサンヨーの方が良い設計なのです。

付加機能があっても外しやすい

上下,左右の風向き板はモーター駆動ですし,フィルターが付属したフロントグリルが収まったかどうかのセンサースイッチも付属しています。それが,リンクを外せばビス2個のこのアセンブリーに集中しています。これが設計でしょう!もう一度言います。パナソニックよりサンヨーの方が良い設計です。

上下左右の風向きとセンサースイッチ内蔵

そんな付属品を外し,熱交換器を露出させます。洗浄後の画像が何か違います。サンヨーの壁掛けオーバーホールは未体験だったので,学習させてもらいました。左側に冷媒配管が抜けている場合は,ちょっと面倒みたいです。裏側ふところ真ん中には配管を抱き込むフックがあるので,これもネックです。

熱交換器洗浄後

そんなわけで,外したパーツの洗浄後には壁側ボディーが加わっています。

ファンとドレンパン壁側ボディーも加わって洗浄後

世の中のバランスは,「良いから普及する」という単純なものではありません。僕はサンヨーがいいと思いますし,エアコンクリーニングの観点で最も優れているのは富士通だと思いますが,これは非常にマイナーな意見です。でも,いいんじゃないですか。いろいろな価値観があって世の中はバラエティが生まれます。大勢はあちらでも,確固たる理由があって自分はこちら。そういう選択こそ自分らしさです。

A様,このたびのご用命,ありがとうございました。

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