レンジフードの再生

先日,前橋市鳥取町のN様邸のクリーニングをしたときに,クリナップのレンジフードを頂戴しました。

Nさんのキッチンでは,プロペラ式の換気扇を使っていらっしゃり,フード自体の汚れは炭化前の症状でした。幅60センチ,ビス4本の固定だったので,外して洗う方が良いと感じ,フード自体を取り外しました。すると,Nさんが,「明るくなりましたね,この家を買った当時はこの姿だったし,このままがいいみたい」とおっしゃいます。

さらに,「処分しますから,このままにしてもらって結構です」とおっしゃいます。そうですね,1日オーダーメイドのご注文ですから,レンジフードがなくなれば1時間ぐらいは浮くでしょう。処分とお聞きしたので,「もらってもいいですか?」。廃品回収のようですが,親の家にフードをつけたいと思っていたので,ありがたいです。

今日は午後からの予定だったので,もらってきたフードを庭で洗うことにしました。熱めのお湯とピア,そして平野ブラシ,途中からソフトスクレーパーを使う程度でした。(日本マルセルのソフトスクレーパーって,今売っていないみたい。残念)。ピア希釈液は,油が反応する程度で良く,あきらめずに何度も塗り擦りすれば,意外に粘る油も取れてきます。ブラシがあたりにくい場所や,硬くなっている油にはケレンを当ててやればずっと効率が上がります。

フード全体の洗浄前後。

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油だまりのアップ。板金加工で切れ端になる部分は,塗装が剥げたり,錆が出たりします。吹き付けの塗装自体が届いていないこともあります。汚れがちょっと残っているように見えるのはそういう場所です。

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上の吸い込み口もさっぱりしました。

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ピアで洗う良さは,素材への影響が少ないことです。塗装面が劣化していなければ,新しいときのようなつやが戻ります。水酸化カリウムなどを含む強力な油用洗剤だと,油には良く効きますが,ちょっと時間がかかると塗装面のつやも持って行ってしまいます。それを使いこなせる方もいると思うのですが,僕には出来ません。

これでいつでも取り付け可能です。換気扇用の開口部には現場でカットした部分があったので,手を切らないように,アルミテープを貼りました。

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