樹脂パネルの漂白

たびたび声を掛けて下さる不動産会社のH様。リフォームが終わったマンション空室の玄関大理石研磨をお願いしたいとメールを下さいました。2009年販売時の引渡し清掃でお世話になっていますので、白系の大理石だと覚えています。ぜひやってみたいです。

その後、研磨の他に、「換気口やTVモニターの黄ばみは落とせますか?」と写真が送られてきました。写真の型番から調べてみました。VHK-RMA-S、アイホンの「DASH WISM共同住宅用自火報対応モニター付セキュリティ親機、タッチパネルタイプ」です。表面のパネルが外せれば、漂白液に漬けて色を戻せるかもしれません。

漂白には時間がかかるかもしれないので、事前に対象を回収しに行きました。結果から言いますと、アイホンのモニターパネル、および換気口の可動部分は外れて、白くできました。ですが、モニターパネルを取り付ける壁側の枠、換気口本体は外せなかったので黄ばんだままです。残念。既存を使いたい場合は、壁紙を剥がした段階で、スプレー塗装してしまうのはどうかな~と思います。

ということで、モニターパネルの漂白について。これがH様から送られてきた写真。

アイホンモニターパネル

漬け置きするのにちょうどいいケースがありました。35%過酸化水素水を倍に薄めて、ブースターになると思われる薬品を少量添加。太陽光にさらします。3時間したころには白くなっていたと思います。

パネル部分を漬け置き

漂白完了

写真だとカメラの感度の問題で色合いが違って見えるものですが、白くなったはずです。枠との色の違いがそれを物語っています。

白くなったモニターパネル

枠部分との違い

さて、簡単に「外したパネル」と言っていますが、これがなかなか繊細な作業を要求する品物でした。漂白後取り付けるときに、記録写真を撮ったので、並べてみます。

①下部「通話・終話」のパネルを開くと、パネル固定のビスがある。No.1のプラスドライバーが必要。このビスを外した後、パネル全体を上にスライドさせることで枠から外れる。

パネル固定ビス

②壁埋め込み部分とパネル側基盤は3系統の配線があり、プラグを引き抜く必要がある。ビスが見えていたので外したら、小さな円筒状のパーツがポロポロ落ちました。基板も外れません。ですので、ここはおとなしくプラグを外して、パネル側を分離するにとどめます。

3系統の配線

プラグを引き抜いて、パネル側を床に降ろします。

パネル裏側

③防湿カバーを外します。

防湿カバー(ビス4)

④スピーカーのプラグを基板から外し、メイン基板を外します。確かビスが1本と、周りの爪で固定してあったと思います。

メイン基板(ビス1と爪)

⑤モニター部は4本のビスと爪で固定されていました。残ったタッチパネルも慎重に外します。上部マイク部分の小さな基盤はビス1個と爪で固定したありました。サブ基盤には黒い3つの円筒が置かれています。このスペーサーでメイン基板を浮かせているんですね。ポロポロ落ちたのはこのパーツでした。

外すものは他にも…

⑥スピーカーを外せば、パネル取り外し完了です。念のためスピーカーに矢印を書いておきます。

スピーカー取り外し

パネルの漂白自体は簡単なのですが、さすがに高機能なモニターパネルの分解復元は面倒です。今回の作業で5,000円、と見積もったのですがいかがでしょう。

H様、実験、学習をさせてもらいました。ありがとうございます。

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