ガスリー,アルファタウリホンダの優勝おめでとう

F1グランプリ第8戦はイタリアの超高速サーキット・モンツァで行われ,ホンダのパワーユニットを積んだアルファタウリのピエール・ガスリーが優勝しました。おめでとう!

ガスリーにとって初めてのF1グランプリ優勝で,2018年にホンダパワーユニットを使い始めたアルファタウリにとってはタッグを組んで50戦目という節目,チーム本拠地での優勝でした。

本拠地と言えばフェラーリです。そのフェラーリは調子が悪く,2台ともリタイヤしました。特にシャルル・ルクレールはひどいクラッシュでレースを終えました。昨年度ポールトゥーウィンでイタリアを沸かせていたので,とても残念だったと思います。無事で良かったです。

またアルファタウリの上位チームであるレッドブルも車体の調整がうまくいかなかったらしく,完走できたアルボンはポイント圏外,フェルスタッペンはエンジントラブルでリタイヤでした(涙。

優勝間違いなしの走りだったルイス・ハミルトンは歯車が狂いました。ケビン・マグヌッセンのマシンにトラブルが発生してコースわきに停車。イエローフラッグ,ピットレーン閉鎖だったのに,ピットに入ってタイヤ交換。このため,ピットストップと10秒停止というペナルティーが課されます。これは全体で約30秒のロスを意味します。ほぼ全開で走るこのコースで30秒失うなんて。

ハミルトンがいなくなった後はガスリーが先頭を走り,終盤はカルロス・サインツの猛アタックを受けましたが,ガスリーはマシンの長所を生かし切って0.415秒差で優勝を自分のものにしました。

車を停めてから興奮は冷めやらず,アルファタウリのスタッフも大興奮。そして良かったのは,みんながガスリーを祝福したこと。ハミルトンも,サインツも,フェルスタッペンも,すでにジーンズに着替えていたルクレールも,みんながガスリーを祝福しました。インタビューでガスリーは,涙のあとを拭きもせずに答えていたように見えました。

表彰式とシャンパンファイトが終わり,ガスリーは表彰台に腰掛けました。カメラに映る横顔の向こうには美しい植栽が映えていて,1枚の絵になっていました。喜びをかみしめているようでした。本人は自分を支えてくれた家族,チーム,恩人すべてに思いを馳せていたそうです。

フランス人のF1ドライバーの優勝はかなり途絶えていたようで,マクロン大統領からも電話が来たとか!(先回は1996年でオリビエ・バニス,ホンダエンジン,モナコでの勝利だったんですって)

レースは見所満載で,ハミルトンの猛追(最後尾から約30秒遅れでコースに復帰して7位とファストラップ),2位を走っていたライコネンが健闘しながらも順位を落としてゆく悲しさ,チームから落ち着けと言われても「俺はガスリーに勝ちたい!」とアクセルを緩めなかったサインツ。(サインツは悔しかったんでしょう。3位のストロールがレース中断中にタイヤ交換したことで,3位に値しないって言っちゃいました)。このレースをもって創業家から離れる名門ウィリアムズ。クールダウンしながらウィリアムズの2人はこれまでチームを支えてくれたクレアに賛辞を惜しみませんでした。

レース解説の小倉さんが,手に汗握る,興奮を誘う,勇気を与えてくれる素晴らしいレースだったと感激。ドラマチックでした!

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