X

床置き縦型エアコンの分解クリーニング

17日にお電話くださったのは,一昨年の暮れにエアコンクリーニングをご用命下さったS様。その時洗ったのは店舗に設置されている業務用縦型のエアコンでした。

今度は問屋町のお店の方もというお話でしたね。その問屋町のお店と事務所には,天吊り2台,縦型1台,天井埋め1台があるそうです。これも下見が必要だと思ったので,午後の仕事帰りに寄らせてもらいました。Sさんがいらっしゃったので,すぐ案内してもらえました。

お店の4方向はかなりの年式なので身構えたのですが,それは洗わなくて良いそうです。ほっとしました。1階にはサンヨーの大きな天吊りが2台あります。

階段を上って3階事務所には,やはりサンヨーの床置き縦型。スリムです。そしてサンヨー天井埋め2方向。巨大です(笑。

できるだけ早くということで,半日空いている日2日と,直近で1日空いている日の7/1に決まりました。私どもは夜間作業はしておりませんので,営業時間中に洗わせてもらいます。わがままを聞いてもらって恐縮です。

ただ,かなり長い間使っていらっしゃる気配なので,クリーニング後の動作保証外の件と,それぞれのエアコンの動力ブレーカを探しておいて下さいとお願いしました。ブレーカの位置が分からないと作業できませんし,こちらで探す場合は試し落としするので,冷蔵庫の電源を落したり,場合によってはパソコンやレジに影響が出るかもしれません。

今日は午前中を使って床置き縦型を洗いました。

SPW-EH125J,サンヨー1990年製です。30年選手です。

SPW-EH125J,サンヨー1990年製

まずは前面角2枚を外します。最下部ビス1本のみ。後は両側にたくさんのフックがあり,本体に掛ける作りです。

両側角を外す

左右羽の駆動モーター。中継コネクタがあり親切です。

左右羽モーターへの配線

埃をかぶってはいますが,取付状況が分かる程度です。ファンモーターにも中継コネクタがあり,親切です。サンヨーのエアコンや分かりやすいという印象があります。

配管の左はドレンホース。ドレンパン排水口に接着剤で貼り付けられています。剥がすのはやめました。壁掛けエアコンのドレンホースにネジ固定は要らないと思うのですが,縦型エアコンのドレンホースはビス固定がいいと思います。右は冷媒配管です。金属板は配管抑えです。

ファンモーター周りの配線と配管

基板の電源端子部分。室外機からの電源供給。信号線は黒白の細いコードです。

室内機制御基板

ファンはモーターとベルマウスが貼りついた状態で分離して,その後ファンを取り外します。誕生日が書いてあります。

送風ファン

熱交換器は見た目新品のようです。ですが見えているのは2次側です。天板を外して固定のビスを外すと,いくらか1次側を触れるようになります。ドレンパンを外せば,熱交換器が板状にフリーになるはずですが,こういう制約内でやらなければならないこともあります。

1次側の洗浄前後。構造上,真下はファンケースなので,洗浄廃水はほとんどファンケースにたまります。弟にウエットバキュームで吸ってもらいながら洗いました。ドレンパンは小型でしたが,意外とよく排水してくれていたと思います。

熱交換機1次側

高圧洗浄後

2次側は代り映えしませんが,高圧洗浄で熱交換器フィン側面の汚れが取れて効率がよくなるはずです。

熱交換器2次側

高圧洗浄後

ファンが元の色に戻っています。組付けて試運転。

室温26℃,吹き出し12℃以下。動いて良かったです。S様,いろいろ作業にご協力下さり,ありがとうございます。

ryo:
Related Post