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洗浄・ベイクアウト後にエアコン取付

前橋市天川町にお住いのI様から最初の問い合わせがあったのは,7月中旬でした。化学物質過敏症に悩まされていること,そしてキッチンのエアコンが壊れてしまったので,代替機を取り付けたいこと,中古のエアコン買うので,当店が洗ったうえで取り付けてもらいたいと考えていることなどが書かれていました。

化学物質過敏症について知識があるわけではありませんが,エコ洗剤を使ったエアコンクリーニングを売りにしている私どもとしても勉強になるケースです。取り組んでみたいと思いました。その後,キッチンのエアコンは壊れているわけではなく,リモコンの送受信に問題があるということが分かり,いくらか時間の猶予ができました。

Iさんがヤフオク!で中古エアコンを落札→当店をあて先に送ってもらう→分解洗浄→雨の当たらない屋外にて長期乾燥(夏の暑さでベイクアウト)→涼しくなった10月ぐらいに取り付けという流れとなりました。8/12にエアコン受け取り,8/27分解洗浄と完全乾燥,8/28組み立て,以来1か月ほど化学物質の揮発を期待しながら時間を置きました。

当初エアコンの取り付けもしようと思っていたのですが,既存機を入れ替えるのではなく,I様のご家族の希望で,別の場所に取り付け,それに伴ってコンセントの移設も必要になります。電気工事はできるのですが,コアドリルを持っていませんし,コンセントの移設あるいは増設も,現地も見ないことにはイメージできません。ということで,あいにくIさんご不在でしたがお父様立ち合いで下見をしました。ここに取りつけるという位置を出してみました。

取り付けですが,外から見ると,出窓の上には銅板葺きの庇が出ています。ですので,庇の上に穴を開けなければなりません。たぶんテープの位置よりも数センチ上にする必要がありそうです。

下見してよかったです。露出配線で良いとのことで,コンセントの移設は軽く考えていましたが,既存と今回の取り付け位置の間にはシステムキッチンが立ちはだかっています。位置出しした右側にカウンターをはさむ形でシステムキッチンがあります。背面収納との狭い空間に既存機があります。

既存は増設したコブレーカ―から,天井裏を通し,廻縁付近から降ろして露出コンセントです。配電盤はといえば,増設して目いっぱい使われている様子です。

これは,僕の能力を超えていると感じたので,幼なじみの石井電機さんに応援要請しました。快く引き受けてくれました。

そんなわけで,本日,取り付け工事の手元(にもなっていないかも)をしてきました。メールでやり取りしてきましたが,Iさんに会って話すのは初めてです。

仕事が早いです。据え付け板の仮止めをしているなと思ったら,外に出て寸法を測り,微調整。いきなり全部のビスを打ち,コアドリルの登場。ピタッと庇上の位置に出ました。室内からセンターの穴が開くところまで進めて,あとは室外から。リシン掻き落としとのことでしたが,塗装リフォームされているようです。銅板の雨仕舞に当たって刃を変えていました。

Fケーブルを外から差し込んで室内機に接続,配管とドレンホースをまとめて外に出したと思ったら,フレア加工済みだったのか,あっという間にトルクレンチでカチカチ。

オークション落札品で送られてきたものに「おとめちゃん」が入っていたのですが,ポコポコ音対策ではなくて,小動物侵入や外気逆流を防ぎたいということなのだそうです。なるほど。

配電盤からは,キッチン既存機専用回線を探しだし,露出で今回のエアコン横へ。これで既存機も今回取り付けの分も使えます。(同時に2台使うとブレーカが落ちます)。Iさんの体調を見ながら切り替えできるでしょう。もう1本の露出は,大きな和室居間のエアコンに行っているようです。

化学物質過敏症の方に,三菱電機製が推薦されているらしいです。日本製で,パーツに使われている材料の品質が良いということのようです。うまく切り替えできることを願っています。作業が終わってコーヒーをいただきながら,そんな話をしました。

石井さんが帰って,僕はIさんのお部屋のエアコン取り外し。洗ってまたしばらく置いて,来年の冷房シーズンには使えるようにしましょうね。継ぎ手を出してみて,ちょっと心配なのはこのねっとりした感じ。漏れていたとしても,十分な量が残っているといいんだけれど。

そんな感じで,3時間。普段のエアコンクリーニングとは違う雰囲気の作業をしてまいりました。Iさんにねぎらってもらって完了。この話はまだ続きます。I様,今後ともよろしくお願い致します。

参考までに,Iさんに教えてもらった有限会社フサモトさんのブログ。電気屋さんが化学物質過敏症と向き合っておられます。

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