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新築クリニック

なんとなくジブリのスタジオに似た雰囲気のあるA医院も建物が老朽化してきましたし,患者さんの数に対して手狭になっているようでした。以前にエアコンや全体の掃除機がけなどに呼ばれたことがあったのですが,その後ご無沙汰しています。

8月に院長先生から,敷地内に新しいクリニックを建てたので,10月初めにお掃除してほしいと連絡がありました。大体広さを伺って2日欲しい,下見もさせてほしいとお願いしました。

よく考えると,新築工事にはお掃除が組み込まれているはずです。そのことをお話しすると,建物は6月に完成してお掃除が済んでいるそうです。その後開院する10月初めまでの間に砂埃が入ったりしているので,使い始める直前にお手入れが必要だということです。

先月下見をさせてもらったのですが,個人のクリニックとしては大きな施設という印象を受けました。1階は玄関から全面バリアフリーで600角の石材タイル張り,表面はなし肌のような仕上げです。階段から上2階全体の床はひのき材です。特に1階を中心にシャープの大型空気清浄機が稼働していて,すべての換気扇が回っています。建築時の接着剤の成分揮発が抜けるのを促しているそうです。

玄関から待合室のホールは吹き抜けの大きな空間で,大きなガラスが使ってあって開放感がありますが…スライダーが必要な高さと面積です。他は縦滑りの窓を主に使ってやはり自然光が開放感を感じさせます。クリニックですから当然収納も多く,カルテの棚などは当然ですがものすごい数のセル構造です。2日では終わらないと考えたのですが,前後の予定があるので2日で,「ガラスと床を」ということで担当させてもらいました。

弟は窓枠と床の掃除機がけから始め,僕は2階吹き抜けガラスを外側から始めました。入り口のガラスにはダンプラを貼っていたらしいテープの粘着材。セロファン以外すべての粘着剤が残っているかのような厚み。養生用テープとして売っているもののほとんどは糊残りが激しいです。糊残りが少ない日東電工の床養生用395Nさくら色を推奨します。

今回7メートルのスライダーを持参したのですが,これまでの5.5メートルでも対応できそうです。それにしても大きなガラスです。

外から見るとこんな感じです。内側も外側も,スライダーと延長ポール併用です。延長ポールって言っても木製で何を隠そう元モップ柄です。

ガラスといえば,診察室の南側は窓が並んでいます。1日目の朝はこれが全部全開になっていて,まるで羽ばたいているようでした。この写真を撮ったのは2日目の午前10時半ごろで,陽が当たる時間ですが程よく日陰になっています。

南側にある欅の巨木が木陰を作っているからです。かなり大きめな鳥の巣があったりして,鳥の鳴き声が絶えません。新しい建物に併せてガーデニングされていますが,さすがにこういう大木には長い歴史が必要です。


話はそれますが,僕は確信しました。「柔軟剤大っ嫌い!」掃除屋のタオルに柔軟剤を使ったらダメです。クエン酸で中和するのなら良いのですが,今どきの柔軟剤を使ったタオルは本来の吸水性を失います。窓ガラスのビート付近を拭うと,最初の一拭いで分かります。ダメだこりゃ。そんなタオルを持って来た事,それを取り換えに行かなければならないこと,もしかして取り替えたタオルも柔軟剤仕様なら…と自己嫌悪に陥ります。世の中から柔軟剤が無くなれば良いのに。タオルが水を吸わないなんて,本末転倒でしょう!!

柔らかさは材質と織り方で決まるのです。柔軟剤で柔らかくしなければ使えないタオルなんてなくなってしまえ!消費者の(あるいはそう誘導している宣伝の)柔らかさと香りばかりを追求している感性もいかがなものかと,問題提起させてもらいます。

午後早くにガラスが終わり,床の洗いに入りました。床には掃除機をかけたものの,靴下で歩けば真っ黒になります。新築ですので,植物クリーナーを少量垂らしたぬるま湯で洗うだけですが,なんとなく空気感が変わるのが分かります。

ドアや枠に天然木材を使っているのでそれだけでも温かみがありますが,天井も無垢材です。清潔感や品位,そして自然の息遣いを感じる温かみの両立といったところでしょうか。

キッズルームは2階と同じで無垢ひのき板が使われています。幅の狭いフローリングで,手がかかっていることが分かります。なんとなく薄汚れているようでしたので,これも洗いました。写真よりもはっきり若返った感じがしたのですが。

何を使ったかこれでわかるでしょう?

午後4時を目指して作業を組み立てて,うまくまとまりました。この建物の美観維持にかかわれたらうれしいです。定期清掃にならないかなあ。A様,いつもありがとうございます。

ryo:
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