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ダイキン天井吊り,霧ヶ峰天井埋め一方向

大工親方T様の紹介で,伊勢崎市山王町にある教育施設の業務用エアコン5台を洗うことになりました。2日間の日程を組み,無事終了しました。作業時間としては,昨日が8時から17時半,今日が8時から14時半でした。

今回洗ったのは,ダイキンの天井吊り4方向4台,型式はFUP112BA(2台マルチが2系統),そして三菱霧ヶ峰天井埋め一方向1台,MLZ-GX282ASの合計5台です。どちらも2012年製です。

天井吊り4方向って,あまり見かけない気がします。当店では過去一度だけ洗ったことがあります。こんな外観です。建物が間隔のせまいトラス梁構造で,室内ユニットを埋め込む場所がないので選定された形式なのでしょう。外観と,3台が写る設置状況です。ルーバー部分が黒いのは,断熱遮蔽板です。空調設計の関係か,1台が3方向遮蔽,もう1台は1方向遮蔽でした。向こうに見えている2台は4方向稼働です。

やってみて,広い足場がほしいと感じました。サイズとしては一般的な天井埋め4方向に近いのですが,下に立って全てが外せる天井埋め形と違い,4方向の側面からパーツを外していく必要があるので,作業範囲が広いのです。作業高さも脚立で2段から4段ぐらいまで変化する気がします。

そんな感じで分解してアワアワ洗浄中。温水ピア+植物性クリーナー多め+マキタ高圧洗浄機です。4方向の洗浄カバーは使えず,1100マスカとホッパーの組み合わせです。四隅に吊り込みのねじが露出するので,ホッパーが難なく掛けられるのがありがたいです。この画像は5台中5台目。

一番汚れていたのは南東側でした。5台中4台目です。熱交換器に髪の毛が来ています。髪の毛にぶら下がっているのは,乾いて薄片状になったドレンスライムです。ビフォーアフター。

スライムが下がっていた部分の熱交換器を内側から寄って撮りました。最下部に汚れが残っているように見えますが,素材の変色です。

外したパーツはたくさんありますが,汚れが目立つのはファンとドレンパンです。漂白除菌洗浄+天日乾燥。

ところで,1台1台にかなりのビスが使われていました。今日の作業を考えて,やっと決断して買ったのが,マキタのペンドライバドリル。ちょっぱーさんが,インパクトよりドライバドリルを使うことが多い,と言っていたのでこちらにしました。

今回のエアコンは初めての分解だったので,すべてのビスが新品組み立て時のトルクで締まっています。インパクトなら絶対外せるビスが外せないことに最初は戸惑いましたが,わずかに手まわしを入れてから外し始めると良いことが分かりました。

なにしろ締めるときが安心です。樹脂のねじ穴が相手でも,適正トルクまで行くとカチっと停止します。クラッチが外れて空回りするのではなく,瞬間的にブレーキがかかるようです。まだ手になじんではいませんが,なくてはならない相棒になりそうです。

話しがそれました。5台中3台目に洗った霧ヶ峰天井埋め1方向です。

三菱電機はなぜか,ファンを熱交換器に隠す構造です。空気の循環経路とメンテナンス性で疑問が残ります。なんでダイキンでそろえなかったのだろう。もしかしたら箱サイズの問題かな。思い出してみると,短い辺の両側にほとんど隙間なく構造材がありました。トラスの間隔に収まるサイズということで選ばれたのかも。ダイキンやパナソニックに比べて短辺はコンパクト,長辺は大きかったと思います。

外したパーツ類。

午前中にはTさんのお嬢さんが,そしてお昼にはT親方が差し入れを持ってきて下さいました。そして一括お支払い。恐れ入ります。

何かちょっとサービスをと思って,気になることをお聞きすると,常時換気に使われている図書室の換気扇(ロスナイ)。開いてみましょう。まずは外観。

化粧板を外すとき,すでにかなりの砂や虫の死骸がこぼれおちました。

外したものを洗ってもらうため,持ち出します。

ファンは裏側にも隠れていたので,そちらもお手入れ。表も裏もワッシャの溶接されたナットで,こんなに大きなサイズをすごいトルクで締めつけてありました。ファンは軽い樹脂製なのにいったいなぜ?

洗いあがってよみがえったパーツたち。

元通り組み立てて,運転。無事に動くことを確認して終了です。T様,いつもありがとうございます。昨日鍵の開け閉めでお世話になったS様にも御礼申し上げます。

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