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天井埋めエアコンとレンジフード

先月末にお問い合わせくださったのは、下豊岡町にお住いのK様。「天井埋めエアコン三菱電機***とキッチン換気扇TOTO***のクリーニング可能ですか?可能なら見積もりと所要時間を確認したいです。よろしくお願いします」。

メーカーと型式を書いてもらえると、クリーニング内容がイメージできるのでたいへんありがたいです。お見積りと予想される作業時間をお知らせし、写真を送ってほしいとお願いしました。型式がわかっても、設置状況次第でクリーニングに支障がないとは限りません。こちらから注文が多くて恐縮ですが、下見なしでサービス提供ができるように、ご協力をお願いしています。

複数のアングルの写真が送られてきて、安心してお受けできる内容です。日程も選んでもらって、本日伺いました。

当初奥様もいらしてカーポートは埋まっていたのですが、お出かけになり、Kさんも車を移動してくださったので、2台分の日陰のスペースを洗い場として使えることになりました。天井埋めエアコンもレンジフードもパーツが大きいので洗い場が広いのはたいへん助かります。

順序としてはエアコン→レンジフードですが、エアコンが終わってからだと、シロッコファンの油を溶かす時間で作業が停滞するかもしれません。そこで、まず初めにレンジフードを分解してファンを洗剤に漬けました。スマートの油用を使い、バケツヒーターと一緒です。

それでは、天井埋めエアコンに取り掛かりましょう。PL-RP80JA9、三菱電機たぶん2014年製です。

PL-RP80JA9、三菱電機製

カビが気になるとおっしゃいます。化粧板(天井面に見えているパネル)を外してみると、上下風向き板やその周りにカビが目立っています。上下風向き板はモーターで動かしているので、そういった電気部品を外せば丸洗いできます。漂白剤の漂白‐除菌‐消臭の効果を確認したら、水道水でしっかりすすぎます。しばらく陽に当てて乾かせば、漂白剤のにおいもなくなり、リセット完了です。

化粧板の汚れ

お手入れ後

本体内部もなかなか見ごたえがありました。天井埋めエアコンは、本体ケースの内側に断熱の発泡スチロールが使われています。それがカビで見苦しい状態になっています。熱交換器の内側は洗いやすいのですが、このケース内側の狭い空間は洗いにくいです。ですがここがキレイにならないとスッキリしません。しっかり水流が当たるように工夫して洗います。

熱交換器とケース

お手入れ後

ファンやドレンパンは外れた状態で手元で洗います。最近は見かけなくなったアルミ板細工のファンです。羽根の部分は2枚の板を中空で貼り合わせて流線形断面形状に造形した手の込んだものです。アルミはアルカリに弱いので、漂白剤はごく控えめに洗いました。

ファンとドレンパン

お手入れ後

さて、熱交換器の黒ズミや断熱材のカビを落すのには前処理が欠かせません。スプレーヤーを使うのですが、天井埋めともなると対象が大きいので、手作業で吹くのはたいへんです。蓄圧を使ったこともありますが、使用感が気に入らず、しばらくキャニオンスプレーに戻っていました。

最近導入したのが単3電池2本を内蔵した電動スプレー。モノタロウで1000円以内だった気がします。逆さにしても使える、と宣伝していますが期待に応えてくれません。そこでキャニオンスプレーの重り付き吸い込みを移植してみました。良好です!

電動スプレー

吸い込み口を改良

エアコン関係の作業は2時間半ほどかかりました。途中からレンジフードのパーツ洗いを進行していましたので、残っているのはファンの仕上げとフード下の壁面などのお手入れ。思ったより手がかかり、もうすぐ13時という感じになってしまいました。

レンジフードはTOTO製。

TOTO製レンジフード

型番(機種名)が長いのはなぜだろう

これはフィルターのないタイプで、油分はファンから剥がれてドレンにたまる設計です。このベルマウス一体型化粧板は黒光りしているので、仕上がるとダースベイダーのテーマが流れます。

ベルマウス一体化粧板

黒光りする化粧板

設計通り、オイル受けのドレンパンは役割を果たしていました。

ファンとドレンパン

お手入れ後

初めてのお客様で、天井埋めエアコンとレンジフードのオーダーは珍しい気がします。よく当店を見つけて下さいました。K様、このたびは当店へのご用命ありがとうございます。

ryo:
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