毎年ダイキンお掃除エアコンのクリーニングをご注文下さるA様。冷房シーズンが終わって10月のご注文が続いていたのですが、今回は前倒しです。また、洗濯機も追加になりました。「洗濯機は日立製の縦型洗濯機で型式BW-V70B(A)です」。洗濯機について検索してみると、2017年製、内蓋のないシンプルな構造だとわかりました。
エアコンと洗濯機は、外したものを漂白除菌洗浄するという内容が似ています。エアコンの汚れが気になるご家庭では、洗濯機も、実は気になっているのではないでしょうか。どうぞご参考ください。
お盆前ですし、祭日(山の日)なので大動脈の17号もすいすい走れます。お宅の前に車を寄せると、Aさんが出迎えて下さいました。エアコンの下は広く開けられていて、周りは養生済みです。ご協力ありがとうございます。
猛暑が影響したのか、汚れもニオイも気になって、高齢のインコのためにも10月まで待てない、ということになったようです。ダイキンのフィルターお掃除機能付きエアコン。AN25TFSK-W、ダイキン2017年製。
何度も触らせてもらっているので、だいぶ要領をつかんできました。壁掛けオーバーホールにてクリーニング。
外した下部ボディとファンは、外で漂白除菌洗浄。汚れもニオイも落としてリセットします。
2時間ほどでエアコンが洗い終わり、洗濯機に取り組みます。BW-V70B(A)、日立2017年製。エアコンと同時期に導入されたものでしょうか。
奥様が毎月洗濯槽クリーナーを使ってお手入れされているそうです。その効果のほども見てみたい気がします。まず出てくるのはパルセーター。きれいです! さすがに中心部の水流が当たりにくい場所は黒っぽいですが、それ以外は新品同様です。
洗濯槽も最大水位上だけに汚れが残っている状態でしたし、この汚れも漂白剤を刷毛で塗ったとたん溶けて流れる程度でした。
脱水槽はどうでしょうか。こちらもいつも見ているような黒い膜はなくて、ステンレスの銀色がしっかり感じられます。バランスリングや底円盤と重なる部分や、対流を起こすための水路の裏側に汚れがありました。
脱水槽ですが、この分はバランスリングを固定するビスがなく、ステンレス胴ががっちりカシメ加工されていました。バランスリングが外れないと、対流水路の部品も外せません。
底円盤は通常通り8本の丈夫なビスで固定したうえカシメ加工でした。ですので、ステンレス胴は上下ともカシメ部分を開くフレア加工を施します。
バランスリングが外れると、対流水路が外せます。
Aさんが作業をご覧になっていて、2つのご指摘がありました。ステンレス胴を開いて分解するのはわかるのだけれど、またしっかりカシメ加工しなくていいのか?
底円盤については8本のビスが効くので、カシメ加工なしでもずれたり外れたりすることはありません。ですのでカシメ部分はいくらか戻すようにする程度です。フレア加工のための道具はあるのですが、戻す方向にあまり気を遣っていませんでした。
特に今回、バランスリング側はビス無しでしたので、カシメ加工の復元が必要でした。ハンマーでかなりたたき、バランスリングがずれない程度まで戻しました。ドリルねじを打ち込むことも考えたのですが、ステンレス胴との重なり部分がわずかで、かといって斜め上に向けて打ってバランスリングの水が漏れたら大変。思いとどまりました。
もう一つは脱水槽ステンレス胴のクスミです。私どもも気づいてはいるのですが、洗濯機クリーニングの主な目標ではないと思っているところがあります。脱水槽の場合、皮脂汚れ、石鹸カス、カビを落すことを主な目標としているため、ステンレス表面には水あかが残ってしまうんですね。今後の課題にしたいと思います。
今日は祭日のため、コインパーキングも割安です。クリーニング代を頂戴し、冷たいお茶も持たせてもらって撤収。A様、毎度ありがとうございます。