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人工大理石コート実験とポリッシャーの改造

昨年もそうでしたが,この引っ越しシーズンの3月,当店はお休みをいただきます。(つまり注文が減ります)。賃貸現状回復の需要は相当高いはずですが,在宅ハウスクリーニングの需要が落ち込むのかなと思っています。

ホームページもブログも自前なので,こういう時期を有効に使わなければなりません。スマホ対応のHP…懸案です。

同時に,来週からサービス開始の大理石・人工大理石メンテナンスの準備も進めます。

人工大理石は全体が樹脂でできています。大まかな分類はそうですが,メーカーによって組成が異なり,どの人工大理石でもこれで行けるという研磨方法は無いかもしれません。例えばこのサンプル,研磨工程で光沢が上がりますが,黒い粒が硬いらしく,磨き方によっては不自然に浮き出ます。

それなので,研磨をほどほどにして,シリコーンレジンでコーティングする方法を模索しています。硬度6Hに仕上がるコート剤を上手に塗ると,見かけは本磨きの御影石みたいになります。このコート剤,当店はずいぶん前から使ってるのですが,試したいという方がいてお送りし,人工大理石相手の実験が始まり,それにひきつられて実験を始めたという次第です(恥。

さて,大理石の研磨は,水を使います。当店手持ちのポリッシャーは14インチ,武蔵製のシャンプー式高速です。今までタンクを外して使っていましたが,今後のことを考えてもう一度タンクを付けました。

モーターのトルクは十分なので,あとはスピードコントローラーがあれば,回転を落として使えます。それともう一つの課題は,できるだけセンター付近に水を送りたいこと。回転工具ですので,センターに注水して研ぎ汁が外に向かうのが理想です。現状は外周に滴下する設計です。それで十分かもしれませんが,可能な範囲で理想に近づきたい。

バルブのある水路には,なまし銅の管が使われています。この部分をエアコン用の二分管に替えて,回転軸付近に送りこめないかしらん。

既存銅管はプライヤーなどで外せます。外した内径に3分管は入らないし,それより重大な問題はホイールとの隅間に入りません。というわけで扱いやすい2分管ですが,流路内径は変わらずこれがベストと思われます。

接合部内径の違いはステンレステープを何周か巻いて近づけます。ある程度隙間のある状態で仕上げ,接着剤で固定する想定です。

僕は適当に曲げたのですが,理想はホイール上部分が天井にぴったり平行になる加工です。天井とホイールの隙間はシビアです。文章だと分かりにくいですが,もしこのブログを参考に作る方がいたとすれば,すぐ意味が分かるでしょう。

これが改造後です。センター注水のために,ホイールに既存1個のほかに2個穴を開けました。当店所有の最大ドリル径は既存より小さくて残念。試運転の結果,センター7割,外周3割の滴下です。ホイールの穴の径を広げればもっとセンターの割合が増えるでしょう。

最初からスピードコントロール付き,センター注水のポリッシャーがあります。それを購入するのが正解なのだと思います。だけど,工夫して,お金はかからないけど頭を使って道具を調達するのは,いいことだと思うのです。消費ではなく循環。これこそエコロジーです(大げさな。

ryo:
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