いつまでも変わらない光沢

写真は4枚一組で,すべて作業前→(剥離)洗浄後→コーティング後→床表面のアップの順に構成しています。以前に樹脂ワックスが塗られている床にシリコンコーティングする場合は,必ず剥離洗浄が必要になります。剥離洗浄とは,ワックスを溶かして除去する,一番大がかりな洗浄方法です。 [スライド表示にFlickityを使用しています。]

シリコンコーティングの魅力は,樹脂ワックスと比較してずっと高い耐久性です。塗りたての光沢感は樹脂ワックスとそれほど変わりませんが,表面硬度が高いので擦り傷が出にくいです。そのため,数日から数カ月で動線がかすれてくる樹脂ワックスに較べると,数年間光沢感に変化がありません。はだしや靴下で歩くお宅では10年ぐらい光沢が持続します。

もう一つの利点は,水分や薬品に負けない被膜です。樹脂ワックスもかなりの耐性がありますが,シリコンは完全防水です。水をこぼしても,洗剤をこぼしても心配ありません。滑らかで強い表面なので,汚れも簡単に落とせます。日常のメンテナンスが楽だというのは心強いです。

シリコンコーティング

家を新築なさったときやマンションのご購入時に,ちょっと余分に費用がかかりますが,シリコンコーティグするのはいかがですか。建築主にサービスワックス不要と伝えられれば,剥離洗浄なしで施工できます。多くの場合,剥離洗浄が施工単価の半分以上を占めていますので,かなり割安になると思います。
右の写真はマンションご購入時のシリコンコーティングです。床材はマット(艶けし仕上げ)・ノーワックスの床です。長期間見た目が変わらないという意味でメンテナンスが楽ですが,目立たない場所で試し塗りをした結果,コーティングの施工を選択されました。マンション販売会社のオプションと比較した場合,料金はかなり割安です。

当店は今まで,シリコンコーティングの耐久性と光沢をイメージして「ガラスコーティング」というメニューでご紹介しておりました。ですが,ここ数年の間に,ガラス質の被膜を形成するコート剤が出ましたので,誤解を招かないよう,メニュー名を改めさせていただきます。もう一つ「シリコンコーティング」ですが,正しくはシリコーン樹脂を塗るので「シリコーンコーティング」なのですが,一般的な名称でご案内します。

当店がシリコンコーティングで目指すもの

耐久性と柔軟性のバランス

  • 良質のシリコンを使って★★★

    同じシリコンといっても,質はかなりの幅があり,当然値段も違います。当店は中間ルートを通さず,販売会社から直接コート剤を仕入れています。そのためフロアコーティングに適した良質のシリコンコート剤を比較的安価に入手できます。販売会社は前橋市にある大弘商会です。施工・販売はもちろん技術指導もされています。

  • 柔軟性★★★

    石材用のもっと硬く仕上がるコート剤もあるのですが,家庭の室内用には硬度4Hに仕上がるコートレックスF1というコート剤を使います。クッションフロアに塗って硬化が終わったものを,U字型に曲げても剥がれおちない密着性・柔軟性があります。これは,重いものを置いた時や,硬いものをぶつけたときに床からコート剤が剥がれにくいことを意味します。

  • 時間をかけます★★★

    ワックスを剥がす必要がある場合,時間をかけます。フローリングはアルカリや水分に弱いので,剥離洗浄は面積を小さく区切って手作業で進めます。また,継ぎ目を含めて床をしっかり乾燥させたいので,コート剤の塗布は次の日まで待ちます。2日目に塗るコート剤の完全乾燥には8時間ほど必要です。立ち上がりなどに養生テープを貼りますので,養生剥がしや,家具の復元などを含めると足かけ3日の作業になります。

  • 剥離洗浄のリスク☆☆☆

    塗ってあるワックス層の厚さ,床材や年式,板取り,光の通りで目立つ目立たないなど様々な要因があり,程度はさまざまですが,剥離洗浄によってフローリングはわずかに吸水・膨張します。特に継ぎ目と木口部分が弱いです。お客様に指摘されたことはないのですが,本来洗えないものを洗うので,避けられないリスクとお考えください。

  • モップさばき★★☆

    設備と環境の整った工場内でスプレー塗装するのと違い,現地で工事の終わった床材に手作業で塗るコーティングはどうしてもホコリを抱き込んでしまいます。それで,作業前のダストコントロールの徹底,ある程度の面積ごとのモップ交換,抱き込みが目立ちにくくするモップさばきを工夫しています。それでも,もともと大変滑らかな表面を持つ床材に塗る場合,人間の目には抱き込みが見えてしまいます。髪の毛や目立つ糸くずなどは修正します。

  • 光沢保障?☆☆☆

    何年持ちますか?という質問を受けますが,どの程度の光沢で満足できるかという基準と,塗る床材,使用状況がご家庭ごとに違うのではっきりしたことは言えません。それで数年(4,5年)はメンテナンスフリーですとお答えしています。耐久性を重視するなら,コート剤はシリコンより硬く仕上がるものもあります。耐久性の大まかな位置づけとしては,ガラス>紫外線硬化型ウレタン>シリコンです。当店はシリコンコーティングのみ施工しています。

*純度の高いアルコールには侵されます。また,お酒の濃度でも放置されると浸透します。
*すでに床板が水分で膨張している場合や深い傷,色あせはコーティングしても改善しません。

シリコンコーティング前後の写真です

マンションご購入時のシリコンコーティングです。ノーワックス・艶けしの濃色フローリング。やっぱり光沢のある床が良いと判断され,お引っ越し前の日程で施工できました。リンレイ・ハイテクフローリングコートなどフローリング専用の樹脂ワックスを塗ることもできますが,濃い色合いの床の場合,すぐに歩行路線がかすれてがっかりされると思います。ノーワックスのまま使うか,光沢を出すなら少なくともシリコンを使うことをお勧めします。

新築マンションご購入時メンテナンスフリーに

同じお宅の玄関からのショットです。巾木の黄色いテープは養生用です。もちろん硬化乾燥後に剥がします。ノーワックスのオリジナルと,シリコンコーティングの光沢。どちらがお好みでしょうか。

玄関からの第一印象コーティングでグレードアップ

築10年前後のマンション床です。ナラ無垢材をイメージしたフローリングです。ワックスが塗られていてムラや汚れもなくキレイでしたが,シリコンコーティングしたいというご要望でした。比較的剥離しやすい状況でしたが,やはり足かけ3日。

ナラ無垢材調のフローリング剥離後コーティング

玄関からのショット。剥離洗浄後とシリコンコーティング後です。もともと表面がかなり平滑で艶のある床材ですが,コーティングでさらにピカッと輝きました。

玄関から見たときの印象映り込みの変化

築10年を過ぎて,ワックスの管理はもう終わりにしたいということでご注文いただきました。比較的継ぎ目や表面の木目が深いフローリングでしたが,剥離洗浄はしやすかったです。このお宅ではキッチン・リビング・廊下から玄関・階段部分を施工させていただきました。

リビングのフローリングのワックスを剥離洗浄シリコンコーティング

同じお宅の玄関からのショットです。ぱっと見た感じはリビングと同じに見える床ですが,継ぎ目の深さが違い,型番が違うと思います。光沢も玄関の方が落ち着いていました。

リビングとは違うフロア材仕上がりも微妙に違う

フローリングの種類によって仕上がりは様々ですが,キレイに塗り上がった床は気持ちいいです。これまでの経験から,表面仕上げが平滑なものより,自然の木肌に近いフローリングの方が感じ良く仕上がる気がします。この写真は写りも良く,お気に入りの一枚です。(マウスを乗せても変わらない仕上がりのみの画像です)。上のお宅の窓辺部分で寄って撮影しました。

キレイに塗り上がったシリコンコーティング

シリコンコーティングをご依頼いただく場合

下見が必要です。 だいたい10万円からと単価の高いメニューですし,剥離洗浄できるかとか,施工の範囲,施工時のお客様のご都合など,確認や打ち合わせによって行き違いを減らしたいと考えております。

3日かかります。33平米(10坪)の施工を目安に書かせていただきます。すでにワックスを塗ってある床の場合,剥離洗浄が必要です。まず剥離洗浄に一日かかります。一晩乾燥させて,翌日コーティング施工します。塗り上がってから8時間お部屋に入れません。大体夜の8時くらいまで入れない感じです。次の日養生を剥がしたり,家具を復元したりで1時間ほどの作業があります。ご不便をおかけしますが,特に剥離洗浄とコーティング施工の2日間は家を開けていただく形になります。5年から10年の快適な生活のために,時間をください。

家具の移動 シリコンコーティングを施工する場合は,塗りたい部分の家具や備品を全て移動してから始めます。最初に全部移動します。そしてコーティングが硬化乾燥するまで戻せません。家具の移動と復元は私どもがさせていただきますが,お客様が済ませておいて下さるとしたら大歓迎です。

温度と湿度 施工時の床温度は10度以上でなければなりません。逆に室温が30度以上であるとか,強い直射日光が当たる場所もうまく塗れません。エアコンやストーブを使えるとしても,作業している場所全部の温度や湿度をコントロールするのは難しいものです。自然には逆らえません。場合によっては作業が延期になることもあります。

床のキレイを長持ちさせるために

  • 掃除機よりも先に

    フローリング用のクロスやケミカルモップでのダストコントロールがおススメです。クイックルワイパーやダスキンのレンタルモップが有名です。お掃除を始める前に,床に置いてあるものを少なくして,なるべくお部屋を広くしてください。その後一筆書きにモップがけします。モップを前後させるのではなく,一つの面を常に進む方向にかけて下さい。掃除機の使用をなるべく少なくするように工夫して下さい。掃除機に頼ると,床がキレイなのに床より上のどこかにホコリがたまります。

  • まずは水ぶきから

    何かこぼしたとか,汚れに気付いた時は水ぶきから始めて下さい。コーティングされた床は洗剤や水に負けませんので心配なくお使いいただけます。水や洗剤で落ちないものは,塗料用シンナーを使えます。当店の使うコート剤は濃度の高いアルコールに弱いので,拭く程度なら心配ありませんが垂らしておくような使い方は避けて下さい。

  • 大理石のイメージ

    硬度4Hは爪の硬さ,あるいは大理石の硬さに近いイメージです。大理石は硬い感じがしますが,玄関で使われている場合傷つきますよね。シリコンも靴下やはだしで歩く場合はほとんど傷つきませんが,土足では傷つきます。室内でも底がビニール張りのスリッパは砂を噛み込みやすく,その状態で歩く部分は傷つきます。スリッパは,底の材質が柔らかいものをお選びください。また家具類にも底面にフェルトを貼っていただくと移動の際に傷がつきません。

お問い合わせについてのお願い

メールフォームからのお問い合わせは確実です

お問い合わせ用メールフォームでお問い合わせ下されば,よく考えてお返事できます。
内容が文章で残りますので行き違いが減り,日付・住所・連絡先なども正確に承れます。
できれば引用返信(受信内容が下に貼りつけられる返信方法)をお願いします。
年末年始や夏の休暇期間以外は通常24時間以内にお返事できます。
フォームに入力するご面倒をおかけしますが,出来ればメールでお問い合わせください。
メールは店長携帯に転送されますので,お問い合わせ自体はリアルタイムに届いております。

フリーダイヤル

フリーダイヤル 0120-388-932 「さわやか クリンサーブ」と読む(照 を利用してもらえますが,最近はほとんど電話をとれません。
店長携帯に転送されるので,営業時間外はもちろん,作業中・運転中・休憩中の場合は出られません。また,質問に答えるにしても,メモを取るにしても不確実になりがちです。
そんなわけで,登録されていない番号からの電話には出ないことが多いです。
お手数をかけて恐縮ですが,やはりメールでのお問い合わせが確実です。

なかなかつながらない電話です 0120-388-932

このページの先頭へ