クッションフロアの剥離洗浄

毎月伺うA様邸。普段のメニューのほかにちょっと手を入れます。先月から始めているのがキッチン床の剥離洗浄。コルク調のクッションフロアで,樹脂ワックスがビルドアップ・黄変しています。

ビルドアップという呼び方は,大変な剥離を経験するとその呼び方が実感できます。黄変という呼び方ですが,黒ずむという方が実感に近いです。

Q.ビルドアップとは何ですか?
A.床用仕上げ剤(ワックス)の堆積のことを指します。床用仕上げ剤(ワックス)が幾層も塗布され厚い皮膜層になり、さらに汚れが挟まれることで黒ずんだ光沢を出しています。 またこのように厚くなった皮膜層は剥離による除去が難しくなります。

Q.樹脂ワックスが黄色く変色しましたが、なぜですか?
A.原因にはいくつかあり、いろいろな原因が重なり合って生じます。
・洗剤のアルカリ分の残留により、樹脂ワックスとアルカリ分が反応して黄変を起こすことがあります。
・油剤を処理したダストモップの使用
シーバイエス(旧ジョンソン)から引用

樹脂ワックスは「床材表面を傷や汚れから保護し,光沢によって美観を向上させ,普段のお手入れを楽にするために」塗られます。ところが,気を付けていないと,樹脂ワックスを塗ること自体が目的になり,光沢はあるものの,ホコリやゴミが塗りこめられ,経年変化で黒ずんでしまうことがあります。

樹脂ワックスを剥離洗浄したら「こんなにキレイな床だったの?」という場合,それは本末転倒ではないでしょうか。今回のクッションフロア約1平米の剥離洗浄。

個人的には,剥離剤塗布+ブラッシングの段階で溶ける程度が限度で,スクレーパーで剥がす膜厚は塗りすぎです。ちなみにチャージ100を温水15倍希釈です。ステンレスブラシはあまり役立たず,パワーパッド2003がいい感触でした。

膝をついて進める50センチづつカップ1杯の樹脂ワックスの残骸洗浄乾燥後

Aさんのお宅のフロア材に塗られた樹脂ワックスにも相当厚みがあります。Aさんがご自分たちで剥離洗浄した区画があるのですが,それが上手にできています。床材の元の色合いが戻り,ほかの部分が黒ずんでいるのがはっきり分かります。やればできるのかもしれませんが,表面の反りかえりも見られるので,かなりリスクがあります。いつか試すときがくるでしょうか。

そんなわけで時間になりました。A様,毎度ありがとうございます。午後の件は窓ガラスのお掃除,雨のため延期です。

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