日立2001年製エアコンクリーニング

先月半ばにメールでお問い合わせ下さった玉村町のH様。いくつかの業者の中から当店を選んで下さったのだそうです。恐れ入ります。

車を停めると奥様が出迎えてくださり,どうぞ先に入って下さい…。角材を使ったログハウスで,別荘に入るようです。

メールにもありましたが,エアコンの効きが悪いそうで,場合によっては外の方が涼しいなんてこともあるそうです。せっかくなので,風速温度計で測定してみます。吹き出し口の真ん中から風が出ていません。モーター側に来ると強い風が出ています。風はかなり冷たく,冷房機能はしっかり働いていることが分かります。ファンが汚れると,ときどきこういう症状があります。

まずはエアコンの外観。RAS-4010MX-W,日立2001年製です。グリルの左右下部から持ち上げようとしたら「観音開きです」って教えてもらいました(照。

日立製RAS-4010MX2

奥様によれば,フィルターのお手入れや,定期的にエアコンスプレーでのメンテナンスをしてきたそうです。エアコンスプレーは,使ってうまくいった例は少なく,たいてい何らかの問題を抱えています。今回のクリーニングのあとは,気になるルーバーとフィルターのお掃除だけお願いしました。

Hさんは,エアコンの化粧板を外して基盤を触り始めると,「熱中症になりそうだから」とお茶を入れて下さいました。基盤周りの作業は,見ている方にとっても入り組んでいて,気持ちが疲れるものかもしれませんね。お気遣いありがとうございます。

分解し始めると,内部がびっしりとカビで覆われている様子が感じられます。せっかくなのでファンを外す前に1枚。ファンの左右の汚れが少ないわけではないのですが,風は左右からしか出ないんですね。

洗浄前洗浄後

ドレンパンを外すだけでなく,さらに奥の汚れの除去も目指してファンやモーターを外します。このころの日立は,ファン固定のビスが防水カバーの中にあり,防水カバーを持ち上げながら角度を合わせてドライバを差し込んで緩めます。モーターを抜くのも大変で,こんなに持ち上げていいのと思うほど熱交換器の右側を持ち上げて取り出します。これで,思い切り洗えるようになります。

ファンとモーターを抜いた状態洗浄後

外したパーツは他にもありますが,いつものようにファンとドレンパン。日立の左右風向き板は奥行きがあって,本当に風向きが変わるのが良く分かります。

ファンとドレンパン洗浄後

汚れたものを洗う場合,本体はキレイになるのですが,カバー内や化粧板のどこかに飛び散ったものが残りがちです。カバーを外した後も,細かい修正。

清掃前後の測定結果です。メモを取るのならどうぞ,とメモ用紙を用意して下さったので,それに書き込みました。風速,温度のどれも改善という結果にはなりませんでしたが,全体としての風量と熱交換率は上がっているはずです。

風速温度計での測定結果

それはそうと,「気にしないでください」とのことですが壁面が濡れると同時に,いくらか脱色してしまいました。洗剤分でアクが抜けたようです。(拭き取るタオルが茶色になりました)。無垢材故です。

本格的に組んだログハウスなので,いいところも,手のかかるところもあるそうです。手をかけながら暮らし,家族の歴史が風合いになっていくのが,こういうお宅の良さですね。

奥様には,ここまでしてもらってありがたいと,ねぎらっていただきました。ご主人にも,この写真でクリーニングの様子を想像していただければと思います。お見送りをいただいて撤収。H様,このたびは当店へのご指名,ありがとうございました。

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